あけましておめでとうございます。
日本毛髪工業協同組合 理事長 五十嵐祥剛
2015年の幕開けを穏やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
日頃より当組合の事業運営に関しまして、ご理解とご協力を賜り、心から厚く御礼申し上げます。
さて、昨年の国内経済は、4月の消費税増税での反動減や円安による物価上昇から消費マインドが低下し、景気の回復に足踏み感が見られました。日銀の金融緩和、政府の財政支出拡大により、2年で約2倍となった株式市場の上昇も今後の実体経済の回復の行方によって先行きが不安視される状況が続いています。個人消費を下支えするため消費税の引き上げを延期、慌ただしい中行われた昨年末の衆院解散・総選挙で新たな年を迎えたわけですが、まず消費者の心を満たす優れた商品・サービスを適正に提供するということが、毛髪業界の健全な発展、次なる成長の明確な指針であることを改めて認識し、追及をしていかなければならないと考えております。
毛髪に関する役務、商品提供の基準を定めた「取引に関するガイドライン」については、消費者との契約適正化による透明性を確保するため、適正運用・普及を通じた活動の中で、ガイドラインの遵守調査を徹底して実施してまいります。
また、利用者が幅広く存在する医療用ウィッグのJIS(日本工業規格)規格化に関しては、患者様の経済的負担を軽減する健康保険適用、医療費控除の対象になるための働きかけを関係各所と連携して実現できるよう、引き続き取り組んでまいります。
当組合の事業の意義を広くご理解いただくため、組合員、特別会員、賛助会員、そして管轄省庁の皆さまのご支援、お引き立てを賜りますとともに、貴重なご意見をお寄せいただき、業界発展のための対話を活発にさせていきたいと思っております。
本年も皆さまのご健勝ならびにご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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